20人の子沢山!音楽の父と呼ばれるバッハってどんな人?

『千野こころのハーモニック・ハート』2月25日放送分


 

さあ2月最後の放送になります。

 

もう来週は卒業式ですか〜!
卒業される皆さん、おめでとうございます💕

 

今日は、一足早く卒業式でよく流れるクラシック音楽を、じっくり聴いてもらおうと思います!(ちなみに、私の母校では、卒業証書授与の時にエンドレスで流れてました笑)
セレクトしたのは、この曲…G線上のアリア
ヨハン・セバスティアン・バッハの作品です。

 

バッハというと、
クラシック全然わかりません〜
というみなさんでも名前くらいは知っているでしょう!

 

「音楽の父」と言われている彼。

 

父というくらいですから、音楽界に残した功績は非常に大きいことはおわかりですね!
バッハがいなければ、クラシック音楽や現代の音楽はなかったとまで言われるくらいの偉大なる作曲家です。

 

具体的には、彼はオペラ以外のほとんど(当時の)全ジャンルで1000曲以上の曲を作曲していますし、作ったた〜くさんのオルガン曲は、今でも形を変えるなどして、多くの人に愛されています。

 

例えば、今日お届けするG線上のアリアも、ヒーリングミュージックはもちろん、POPSからテクノまで、様々なアレンジがありますね。実際、わたしは友人の結婚式で、テクノバージョンのこの曲を何回も耳にしています(笑)

 

どんなジャンルにアレンジされても不思議としっくり合ってしまうし、かっこいいんだよなあ!これぞ天才が生んだ芸術作品のパワー。

 

 

音楽の母は、男?


 

父もいれば母もいるわけで…
音楽の母というのは、ヘンデルさんを指しますよ♪

 

母…なのですが、男です!(笑)間違って覚えないように。
二人は、偶然同じ年に生まれた偉大な作曲家です。

 

なぜ父や母と呼ぶようになったか?は諸説あるのですが、まあバッハは保守的、ヘンデルは新しいもの好きで、、イメージ的に厳格な父と新しいものに目がない母って感じでしょうか?笑

 

二人にはもう一つ共通点があり、バッハは晩年目の病気になり手術をするのですが、なんとそれを手術したのがヤブ医者。。
手術は失敗に終わり、大切な目を失明をしてしまうんですね。
そのヤブ医者、その後ヘンデルの目の手術も行いますが、勿論失敗…
もう、歴史に残る偉大な作曲家たちになんてことしてくれたんでしょう!!
そんなこともあり、晩年は苦労したでしょうね。

 

子供はなんと20人!!


 

 

バッハといえば、子沢山!!

 

生涯に20人もの子供をもうけ、当時としては長生きな65年の人生を音楽に捧げます。

 

結婚は2回で、1度目の奥さんは亡くなってしまうわけですが、16も年下の奥さんをゲットし、また彼女が非常に優秀で、家庭面も仕事面でもうまくバッハをサポートして、彼の仕事を後世に残すのにひとやく買いました。
当時は今みたいにFinale(パソコンの楽譜作成ソフト)で楽譜を作るなんてことできませんから、バッハが書いた楽譜を奥様が清書していたそうですよ。バッハの音楽家としての大成の裏には、できる奥様の内助の功があったのですね。

 

もちろん20人のサラブレット(子供達)もバッハの血を引いて、音楽家になる子も多かったようで、バッハ家はその後19世紀頃まで長く音楽一家として続きます。

 

ただ、音楽家として大成功していて、さぞかし大金持ちかと思いきや…20人もの子供がいるせいで、節約もしていたとか。
『おいお前!バター塗りすぎだぞ!!』

ってキレていたという話も残っています。(笑)

コーヒーカンタータ?農民カンタータ?


 

さあ、最後に音楽の話に戻りましょう。

 

さっき少し、厳格な〜なんていう話をしましたが、彼はとても熱心なクリスチャンで、宗教音楽を多く残しています。

 

こういう話をすると、リスナーの皆さんにはピンとこないかもしれませんが、中には親しみやすい面白い曲も書いているんですよ!

 

例えば、「コーヒーカンタータ」という曲、ものすごく簡単に説明するとコーヒーホリックな娘に頑固なお父さんが「コーヒーばかり飲んでるとお嫁にいけなくなっちゃうぞ〜」となんとかやめさせようとするような内容です(笑)なんか可愛いですよね。

 

当時のライプツィヒではコーヒーハウスが大繁盛していて、コーヒー依存症が社会問題になっていたそうです。
あとは「農民カンタータ」なんてのもありますね。。

 

そして、今日の曲ですが、G線上のアリア、このG線というのは、ヴァイオリンの4本ある中の一番低い弦を指しています。

 

すっかりG線の愛称で親しまれていますが、原曲は管弦楽組曲第3番第2曲「アリア」という曲なんです。

 

実はバッハが生きていた時には評判にはならず、バッハが亡くなって100年たってから、G線一本で弾けるようヴァイオリニストがアレンジしたものに人気がでたんですね。

 

とっても美しい一曲。冒頭の儚く強く長く伸びていくヴァイオリンの音が堪りません。

運転中のあなたは、癒されすぎて眠くならないようお気をつけ下さいね!
(クラシックを聴くと、リラックスして精神が安定している状態のときにのみ出る脳波α波がでるため、癒し効果抜群!!)

それでは、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団の演奏で、どうぞお楽しみください♪

 

(この記事は2017/02/25 YBSラジオ「千野こころのハーモニック・ハート」の放送を元に書いています。)

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ABOUTこの記事をかいた人

ホルン奏者 / ショコラアドバイザー / 甲府市民吹奏楽団常任指揮者 / フルートとホルンのユニット ura*coco / チョコレートと椎名林檎さんと映画がすき。司会やデザインのお仕事もしています。instagramは#365スイーツで検索。YBSラジオ『千野こころのハーモニックハート』毎週土曜日16:15〜ON AIR!