『お客様に空間をプレゼントしたい』という気持ち。
自分で企画するライブで、わたしがいつも考えるのはお客様の満足度。
時間とお金をかけてコンサートへ足を運んでくれるお客様には
『今日は来て良かった〜!』
と思っていただきたいですよね。
そのために、その場所を “自分の発表の場” と考えることは一切しません。
お客様に空間をプレゼントする という気持ちで考えています。
では、お客様は演奏以外に、どんなものがあったら心地良いのか?
それは開催場所や時間、季節、お客様の層によっても違います。
わたしが思うポイントは、逆の立場になって、事前にコンサートを脳内体験して欲しいものを考えます。
誰にでもできる “ほんの些細な心遣い” の差
実際に私が工夫したことを、お話ししましょう。
先日のギャラリー(コンサートホールではないため、基本的に全てまっさらの状態)で行ったコンサートを例に出してみます。
このコンサート:
KAT-TUN中丸くんも挑戦!ハンマーダルシマーってなに?
①開演前・休憩時間まで楽しんで頂けるようイラストレーターのにしやま いよちゃんに、お客様の素敵な似顔絵を書いて頂くよう依頼しました。
開場〜開演までは30分。
良い席を取りたくて開場すぐにいらっしゃるお客様は、30分もの時間を持て余してしまいます。この間を少しでも楽しんでいただきたいな〜と。
一人でも多くのお客様の絵を描けるよう、いよちゃんのアイデアで、さらりとコースターへ横顔を書いてもらうことに。
昨夜は、リュンヌゾンネfeet.千野こころ、ハンマーダルシマーとギターとホルンのアンサアンブルを堪能。
急遽お絵描き参加させて頂き、楽しく、癒された一時でした♪
ありがとう!
似顔絵はいつものタッチとガラリと変え、さらっと横顔。耳をヘ音記号にして音楽とのコラボを意識しました* pic.twitter.com/2vjcnXbqcl— にしやま いよ* (@iyomei) February 12, 2017
耳がヘ音記号!かわいい!
②ギャラリーオーナーの鎌倉 博美さんとは、お客様がより快適にコンサートを楽しめるように一工夫。
(↑会場の元麻布ギャラリー甲府)
・約2時間のコンサート、ギャラリーなので、飲み物を注文!なんてこと当たり前ですができません。暖房も入って喉も渇くと思うので、暖かいコーヒーや紅茶、それと私からちょっとしたバレンタインでクッキーも(笑)コンサート中、ご自由に飲んで喉を潤してもらいました。
・今回は女性のお客様が多く、冷えが気になると思ったので、(私はこの時期、出かける先の温度が毎日気になる。)椅子の下に敷けるようなクッションを用意していただきました。
椅子に座ってひんやり〜って嫌なんですよ。女子は子宮温めなきゃね!
③本日のコンサートへのお礼と、見所をプリントして受付でお渡し。
似顔絵以外に、全員が目にするもの。一人で来ている男性のお客様はもしかしたら、似顔絵のコーナーに行くのは勇気がいるかも。
そんな人も読んで時間を潰してもらえますね。
あとは、単純にみなさんに「ありがとう」の気持ちを伝えられます。
④休憩中のBGM
これ、有無で全然雰囲気が変わります!
自分の作りたい空気感に合わせて照明と音楽を変えるだけで、空間を演出できます。
(入場前に、音量をあげてスタッフさんに拍手してもらうと、はじまる感満載!)
ちなみに今回は、うちのレーベルから3月8日にリリースするギタリスト・成川正憲さんの優しいギターをセレクト。
気に入った方は、こちらから。
正直、大したことじゃないんです。
いま、私のやった小さな工夫の数々をご紹介しましたが、いかがでしょう?
なんだ、そんなことか!
そのくらい私にもできるわよ!って感じじゃないですか?
そう、これは特別ではないし、誰でもできることで、そしてそんなに労力もいらないことなのです。
でも、このような些細な心遣いがあるとないとでは、全然違うのです。
あなたのコンサートも一工夫でグッと、快適なコンサートとなります。
『こころさんのコンサート、すごく癒されました!!』
と喜びの感想をもらうと、本当に疲れが飛びます。
些細な心遣いを大切にして、よりお客様が満足して、喜んで帰って頂ける…
これからもそんな『プライス以上の空間』をお届けしていきます。
コメントを残す